転職の掟

転職で後悔しないために知っておきたいこと

勢いのある企業に転職するメリット

   

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どんな時代でも、勢いのある企業や業界は存在する。ちょっと前の例だとソーシャルゲーム業界がとんでもない勢いで成長していたし、そのさらに前には人材業界がホットだった。

転職先を選ぶ際に、こういった「いま、勢いのある業界」をターゲットにするという選び方がある。私見だが、それは結構悪くない選び方だと思う。もちろんこういった業界の勢いは多くの場合バブルにすぎないので、何十年も持続することはほとんどないのだけど、「時代の波に乗った」経験はキャリア形成上プラスに働くことも少なくない。

もちろん、企業の選び方の基準は人それぞれなので自分がいちばん納得のいく基準を決めるのが良いのだが、「選ぶ軸があまり定まっていない」という人は、そういう選び方を参考にしてみてもいいのではないだろうか。

勢いのある業界には優秀な人が集まってくる

私が「勢いのある業界」への転職を勧めるいちばんの理由は、そうすることで優秀な人と働くチャンスが増えるという点にほぼ尽きる。面白いもので、勢いのある企業には自然と優秀な人が集まりやすい構造になっているのだ。

成長中で勢いのある企業は多くの場合「とにかく人が足りない」という状況に陥るので、採用費を積み増し優秀な人材をかき集めようとする。待遇もいいし、時勢に乗って面白いことができそうだと考えた優秀な人たちがそれに答えて入社する。そうすると、「あの人がいるのなら」ということでさらにまた優秀な人たちが集まってくる。アップトレンドに乗っているうちは、この正のスパイラルが途切れないので自然と優秀な人材が集まっていく。

一昔前のソーシャルゲームバブルの時を思い出すとわかりやすい。実は、私もちょうどその時ソーシャルゲーム業界に身をおいていたので、次々と業界に優秀な人が集まってきていることを日々実感していた。採用対象はゲーム業界だけに限らず、SIerでもメーカーでも、およそ「優秀」と認められる人でフットワークの軽い人たちはあの当時、ほとんどソーシャルゲーム業界に来ていたのではないだろうか。

もちろん、それはあくまで一時的なもので、時間が経つにつれて業界の熱量は下がっていき、優秀な人たちは徐々に散り散りになっていく。効果がずっと続くことはない。しかし、たとえ一時的だったとしても、優秀な人たちが集まっている環境で時代の波に乗って仕事をするのは勉強になるし純粋に面白くもある。そういう環境で働いてみたいという人は、ぜひ「勢いのある企業」という軸で転職先を探してみるといいだろう。

勢いのある業界に行けば年収は上がりやすい

勢いのある企業に転職する場合、年収が上がることも少なくない。特に、特定の企業の勢いがいいという「一人勝ち」の状態ではなく、業界全体がホットで複数の企業がしのぎを削っているようなケースでは人材獲得競争が発生し市場原理が強く働くので、年収を上げるのはかなり易しい。

最近私が聞いた話だと、AI(人工知能)がホットトピックになっていることもあって、いわゆるデータサイエンティスト職が引く手あまたの状態になっているそうだ。自らを「データサイエンティスト」と名乗るだけで年収が100万円増える、なんていう冗談も耳にしたことがある。とにかく、勢いのある業界の周辺は景気のいい話で溢れている。

もっとも、年収アップについてはちょっとしたおまけのようなものと考えておいたほうがいいかもしれない。人材獲得競争が落ち着けばそういう状況は解消されるし、勢いのある業界で働くということはそれだけハードワークになるので、額面として高く見えても実際には働きに対して相応なことも少なくない。もちろん、そういう「勢いのある業界を渡り歩いてがっつり稼ぎ続ける」という傭兵のようなキャリアの築き方もあるので何を大事とするかは人それぞれだが、私の知るかぎりでは年収だけを理由に勢いのある業界に転職しても続かないのが普通である。

勢いのある企業の探し方

勢いのある企業をさがす方法はいくつかあるが、一番簡単で、しかも確実なのは転職エージェントの面談で「勢いのある業界に行きたい」と伝えることだ。日々、大量の求人に接しているキャリアアドバイザーはほぼ例外なく「いま、勢いがある企業が何か」を知っている。彼らとしてもそういう企業へ転職してもらうことは歓迎だし(採用拡大フェーズにある会社はエージェントにとっては上客である)、既に内定の実績なども溜まり続けているのが普通なので、勢いのある企業に転職したいのであれば転職エージェントを使わない理由はほとんどない。

複数の転職エージェントを使っているのであれば、複数のエージェントから同じ企業を紹介されることもある。そうやって紹介された企業も勢いのある企業である可能性が高い。

時勢に乗ることで何を得たいか決めておく

勢いのある企業に転職する際には、そこで自分が何を得たいと思っているのかをあらかじめ決めておくといいだろう。いま、勢いのある企業が、ずっと勢いがありつづけるということは普通あまりない。数年もすれば、離脱時期がやってくると思って間違いない。その時には、また次の道をさがす必要がある。その時になって困らないために、なんとなくでいいからその転職で「得たいもの」を決めておくと勢いのある企業で過ごす数年間を有意義にできる。

もしかしたらそれは優秀な人たちとのつながりなのかもしれないし、成長する企業の中にいなければ習得が難しい能力なのかもしれない。「なんとなく時勢に乗った結果、振り返ってみると色んなものを得た」というのは結果論であって、事前に決めておいたほうが行動に迷いがなくなって良いはずだ。

おすすめの転職エージェント

インテリジェンスDODA

求人数は100,000件、そのうち80%は非公開求人。総合型の転職エージェント。規模はリクルートエージェントに次いで2位。キャリアコンサルタントによるサポートは模擬面接を実施してくれるなど他社と比較しても厚い。とりあえずスタンダードに転職を検討するのであれば、まず登録しておきたいうちの一社。

 

私の友人の中にもDODA経由で内定を取った人がいる。率直に印象を聞いてみたところ、「色々とこちらの個人的な相談にも乗ってくれてよかった」ということで満足していた。その後彼は内定を辞退して転職活動を終えるというエージェントとしては不実の結果となったのだが、その時の対応も丁寧でよかったとのことだった。

パソナキャリア

転職エージェントへの参入が後発なため、規模は大手エージェントに比べると小さいものの、キャリアアドバイザーの教育レベルが高いという点でおすすめできるエージェント。

転職エージェントを使っていて嫌な気分になるのは、内定後に強引にクロージングを迫られたり、自らのノルマ達成のために「さっさと転職させてやろう」という魂胆が見えた時だろう。全員がそうだというわけではないが、たとえばリクルートエージェントなどは社風的にもそのような「イケイケ」なエージェントが少なからず在籍する。それに対して、パソナキャリアのエージェントは落ち着いたアドバイザーが多い印象がある。落ち着いて転職活動を進めたいという人にはおすすめできる。

レバテックキャリア

IT・Webエンジニア案件に特化した専門型転職エージェント。求人はすべてIT・Web系。それゆえ、担当のキャリアコンサルタントのIT専門知識は総じて高い。総合型の転職エージェントの場合、一応専門ということになっている人が担当してくれるものの、実際には担当者の知識が噛み合わずストレスを感じることがある。レバテックキャリアの場合は基本的にそのような心配はない。業界用語や専門用語もそのまま通じる。

紹介数については大手ほどではないものの、その人の人となりに応じて厳選して求人を紹介するという方針をとっているので、総合型では紹介されない案件を紹介してもらえることも少なくない。志望がIT・Web系と決まっているのであれば、ぜひ活用を検討したいエージェントのうちのひとつだ。

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