転職の掟

転職で後悔しないために知っておきたいこと

自分を変える方法として「転職」はかなり有力な選択肢

   

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どんな人でも「こうありたい」という理想の自分を持っているものだ。そんな理想の自分と現実の自分との乖離に、絶望的な気持ちになったりあるいは落ち込んだりしている人も少なくないと思う。「こうありたい」と思うことは簡単だが、実際にそうなるのはかなり難しい。ただ漫然と日常を送るだけで、理想の自分になれたら誰も苦労しない。

新年や新学期などの「節目」のタイミングに、「今年こそ自分を変える」と決意して何か新しいことを始めてみては、一ヶ月たたずに挫折する……というのを何度も何度も繰り返しているという人もきっと多いことだろう。このような「決意」だけをきっかけにして自分を変えることができる可能性は、実際のところかなり低い。英会話スクールやスポーツジムの売上が、こういった「自分を変えたいと思っているけど、現実には変えられない人たち」によって成り立っていることからもわかるように、人間の意志はそんなに長く続かないし、挫折しないほうが珍しい。

それでも自分を変えたいと思うのであれば、「転職」という選択肢は実はかなり有力なものだ。なぜ、転職は自分を変える手段として最適なのだろうか?

自分を変える方法は3つしかない

伝説の経営コンサルタント、大前研一さんが次のようなことを言っている。

人間が変わる方法は3つしかない。

1番目は時間配分を変える。

2番目は住む場所を変える。

3番目はつきあう人を変える。

この3つの要素でしか人間は変わらない。最も無意味なのは「決意を新たにする」ことだ。

実感としても、これはかなり真理に近いと感じる人が多いのではないだろうか。私自身、自分のここまでの人生を振り返ってみても「変わることができた」場合には必ずこれら3つの要素のいずれかが関わっていたように思う。もちろん、「決意を新たにする」だけで何も変えることができなかった経験も数多くある。

この中で、明日にでもできるものがあるとしたら1番目の「時間配分を変える」になるだろう。早起きして勉強をするとか(寝る時間を減らして勉強の時間を増やす)、夜の誘いを断って家に帰って読書をするとか(飲み会の時間を減らして本を読む時間を増やす)は、いずれも「時間配分を変える」ことの一例だ。しかし、これらは結局意志の力に基いているので、残念ながら続かない可能性もかなり高い。いつもどおり寝過ごしてすぐに朝の勉強を辞めてしまったり、飲み会の誘いを断れずに結局本を読まずに済ませてしまったり、そういうことが起こることは容易に想像がつく。意志の力に頼っているうちは、自分を変えることは難しい。

環境が変わることで人間は変わる

意志の力よりも確実なのは、やはり環境をまるごと変えてしまうことだ。その点、「転職」という手段はかなり効果的だと考えられる。

前述の大前研一さんの基準に照らせば、まず転職をすることでたいていは仕事の内容が変化するので、時間配分が今までとは変わることになる。また、これはいつも確実に発生するわけではないが、転職に伴って引っ越しをすれば住む場所も変わるだろう。さらに、転職先ではまた新たに人間関係を結ぶことになる。つまり、つきあう人も変わる。

転職によって、上記の「自分を変える条件」のうち2つから3つはほぼ確実に満たされることになる。これだけ環境が変化すれば、前と同じ自分のままでいるほうが難しい。今の自分を変えたいと思っているのであれば、「転職」を検討してみる価値は十分ある。

もちろん、これらの変化は今の職場にとどまった状態でも発生しないというわけではない。異動で職場環境が変わることでも、同じようにつきあう人や時間配分が変わって、自分の変化につながる可能性はある。しかし、こうした異動があるかどうかは組織次第で自分ではコントロールできないし、転職のように自らの意志で選べるものでもない。変化は変化でも、自分をマイナスの方向に変化させるだけで終わるかもしれない。「いま、環境を変えたい」と思うなら、異動を受け身で待つよりも、自分の意志でコントロールが可能な転職のほうが主体的な変化が望めるはずだ(参考:「異動願い」がつねにベストとは限らない)。

環境への適応を通じて人は成長する

人間が一番自分の能力が伸びているのを実感できるのは、多くの場合新しい環境への適応を終えた直後のことだ。これは異動でもそうだし転職でもそうだが、新しい環境に適応するためにはある程度の集中力が求められる。過去の仕事で培った経験を新しい業務に注ぎこみつつ、さらには新しい環境で覚えなければいけないことを集中してインプットする。このような新環境への適応を通じて、「能力が上がった」と感じる人は少なくないはずだ。

とある人は、このことを「転職の最大のメリットのうちのひとつ」と言っていた。最大かどうかはともかく、たしかに環境を変えることでまた新しい気持ちで仕事に臨むことができるというのは確実にあるだろう。ずっと同じ組織にいると、力の抜きどころもわかってきてダレ気味になりやすい。初見の人から見れば高度な業務に従事していても、本人にとってルーチーンになっているのであればそれはもう能力が伸びる余地はない。そんな時は、思い切って環境を変えることを検討してみるてもいいのではないだろうか。

おすすめの転職エージェント

インテリジェンスDODA

求人数は100,000件、そのうち80%は非公開求人。総合型の転職エージェント。規模はリクルートエージェントに次いで2位。キャリアコンサルタントによるサポートは模擬面接を実施してくれるなど他社と比較しても厚い。とりあえずスタンダードに転職を検討するのであれば、まず登録しておきたいうちの一社。

 

私の友人の中にもDODA経由で内定を取った人がいる。率直に印象を聞いてみたところ、「色々とこちらの個人的な相談にも乗ってくれてよかった」ということで満足していた。その後彼は内定を辞退して転職活動を終えるというエージェントとしては不実の結果となったのだが、その時の対応も丁寧でよかったとのことだった。

パソナキャリア

転職エージェントへの参入が後発なため、規模は大手エージェントに比べると小さいものの、キャリアアドバイザーの教育レベルが高いという点でおすすめできるエージェント。

転職エージェントを使っていて嫌な気分になるのは、内定後に強引にクロージングを迫られたり、自らのノルマ達成のために「さっさと転職させてやろう」という魂胆が見えた時だろう。全員がそうだというわけではないが、たとえばリクルートエージェントなどは社風的にもそのような「イケイケ」なエージェントが少なからず在籍する。それに対して、パソナキャリアのエージェントは落ち着いたアドバイザーが多い印象がある。落ち着いて転職活動を進めたいという人にはおすすめできる。

レバテックキャリア

IT・Webエンジニア案件に特化した専門型転職エージェント。求人はすべてIT・Web系。それゆえ、担当のキャリアコンサルタントのIT専門知識は総じて高い。総合型の転職エージェントの場合、一応専門ということになっている人が担当してくれるものの、実際には担当者の知識が噛み合わずストレスを感じることがある。レバテックキャリアの場合は基本的にそのような心配はない。業界用語や専門用語もそのまま通じる。

紹介数については大手ほどではないものの、その人の人となりに応じて厳選して求人を紹介するという方針をとっているので、総合型では紹介されない案件を紹介してもらえることも少なくない。志望がIT・Web系と決まっているのであれば、ぜひ活用を検討したいエージェントのうちのひとつだ。

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