転職の掟

転職で後悔しないために知っておきたいこと

転職エージェントを利用した場合の転職活動の流れ

   

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転職エージェントを利用することにした場合、どのような流れで転職活動をすることになるのだろうか。

エージェントをまったく使わずに転職活動をするのであれば、基本的には求人を何らかの方法で探して(多くの場合、転職サイトや企業のホームページになるだろう)、履歴書と職務経歴書を書いて応募し、書類選考が通れば面接をして……というプロセスで物事が進んでいく。これは新卒の時の就職活動とほとんど同じ流れなので、イメージは湧きやすいと思う。

ところが、エージェントを使って転職活動をする場合は、このプロセスがちょっとだけ変わってくる。エージェントを利用すると求人は自分で探して応募するのではなくエージェントから紹介されることになるし、応募や面接の日程調整などもエージェント経由で行うことになる。これは、一度もエージェントを使ったことがないという人には、あまりイメージが沸かないかもしれない。

そこで今回は、転職エージェントを一度も使ったことがない人向けに、エージェントを使った転職活動の流れを説明してみよう。

1. 転職エージェントに登録する

エージェントを使って転職活動をするのであれば、まずは転職エージェントに登録しなければ何も始まらない。登録は、ほとんどの場合転職エージェントのサイトから行うことになるだろう。

登録の際には住所、氏名、年齢といった基本情報に加えて、最終学歴や直近の職歴、年収、転職回数などを入力することになる。転職希望業種や年収、勤務地、その他の希望などについても、一応登録時点で記入する欄が存在する。

なお、それほど頻繁にあるわけではないが、記入内容次第ではエージェントから登録を断られてしまうこともある(「現在紹介できる案件がございません」というメールが返ってくる)。たとえば転職回数が年齢の割に多すぎたり、転職を希望する業種をそのエージェントが扱っていなかったり、理由は様々だが、エージェントへの登録は必ずできると保証されているわけではないということは知っておこう(参考:転職エージェントへの登録を断られてしまったらどうするか)。

そうは言っても、転職エージェントは一部のハイクラス人材だけが使える特別な存在というわけでは決してなく、サービスの敷居自体はかなり低い。転職を検討しているのであれば、とりあえず気軽に登録してみるぐらいのスタンスで問題はない。

2. キャリアアドバイザーと面談する

転職エージェントへの登録が済むと、次のステップは担当のキャリアアドバイザーとの面談だ。多くのエージェントでは、この面談は「キャリアカウンセリング」などと呼ばれる場合が多い。

キャリアカウンセリングの場で話すことになるのは、志望業種や職種、転職で重視する項目、希望勤務地、年収、それらの優先順位など、次のステップで実際に求人案件を紹介するための基礎になる情報だ。また、この場で履歴書の作成方法や、職務経歴書の作成方法についての助言など、転職活動を有利に進めるためのノウハウを教えてもらえることもある。

キャリアアドバイザーとの最初の面談は、「ざっくばらんに転職の希望条件について話し合う」場であると同時に、実はキャリアアドバイザー側が応募者の市場価値を見極める場でもあるということは知っておいてもいいだろう。ここで「この登録者は良い条件で転職できる(=エージェントの売上になる)」となれば、エージェントはその応募者をガッツリマークして案件をどんどん紹介しようと考えるし、逆に「この人はあまり市場価値は高くない」であるとか「あまり転職意欲は高くなさそうだ」と思われてしまうと、エージェントの中での優先順位が限りなく低くなる。

そういう意味では、最初の面談はかなり重要だ。エージェントを使って有利に転職活動を進めたいのであれば、それなりの真剣さで面談に臨んだほうがいいだろう(参考:転職エージェントと面談する時に気をつけておきたいこと)。

3. 求人案件の紹介を受ける

キャリアアドバイザーとの面談が終わると、実際に求人案件の紹介が始まることになる。

ここで紹介される求人案件は、登録者が最初のキャリア面談で話した条件を元にキャリアアドバイザーがマッチングしたものだ。登録者はそれらを見て「応募」するか「見送る」かを選定する。

気に入らない求人であればもちろん見送って構わないが、その時「なぜその求人が気に入らないのか」という理由を添えて断ることができると、キャリアアドバイザーが次の案件をマッチングする時に参照できる情報が増えるのでなるべくならそうしたい(参考:転職エージェントから紹介された求人案件の上手な断り方)。

4. 求人に応募する

紹介された案件が実際に気に入ったのであれば、エージェント経由で応募をすることになる。

エージェント経由であっても多くの企業では最初に書類選考が行われるが、既に求人紹介の時点である程度のスクリーニングがなされているので、基本的に書類は通ることが多い(厳しそうだというのであれば、事前に担当者から一言ある)。

エージェント経由で応募をする場合、履歴書や職務経歴書と一緒に、「推薦状」と呼ばれる書類も一緒に送付されるのが普通だ。推薦状はその名が示す通り、エージェントが応募者を企業に推薦した理由が書かれている書類だが、その推薦状自体は最初のキャリア面談の情報を元に作成される場合が多い。

5. 面接を行う

書類選考に通過すれば、いよいよ面接だ。

面接のスケジュール調整は、エージェント経由で行うことになる。こちらから希望日をいくつか伝えると、それを元にエージェントが企業側と折衝をして面接日が決定する。

面接自体はエージェント経由であっても自由応募であっても同じような内容になるのが普通だが、稀にエージェントが面接に同席することもある。これは応募者のフォローという側面と、企業側の採用支援という側面の両方があるのだが、エージェントに同席されるのが嫌だというのであればもちろん断ることもできる。断ったからと言って合否に関わることはない(エージェントがフォローしてくれない分、落ちる確率が上がるというのはあるかもしれないが)。

面接は最終面接含めて3回ぐらい、小さな会社だと2回ぐらいで終わることもある。面接後は、面接の感触などをエージェントに伝えるとし、それを元にエージェントが企業側に再プッシュしたり、フォローしたりといった形でサポートを受けられることもある。また、給与額などの条件交渉については、本人が直接行うのではなくエージェントに交渉をお願いすることも可能だ。

6. 内定獲得

無事、最終面接を突破することができれば、いよいよ内定が出ることになる。内定獲得は、エージェント経由で応募者に告げられる。

内定獲得後は、受諾してその会社への入社を決めるか、辞退して他の会社をさがすか(あるいは今の職場に留まるか)の決断を迫られる。ここは、エージェントの売上にも関わってくるので、彼らも必死にクロージングを仕掛けてくる。どんなにエージェントのクロージングがきつくても自分の人生のことなので自分の意志は強く持つようにしたい。

内定を受諾する方向で決まれば、あとは粛々と転職を実行するだけだ。内定受諾時点で働いている人は、まずは今の職場を退職しなければならない。ここで「スムーズに退職するためのアドバイス」もエージェントはしてくれたりする。ここで翻意されたらエージェントの売上にならないので、彼らも必死だということだ。

おすすめの転職エージェント

インテリジェンスDODA

求人数は100,000件、そのうち80%は非公開求人。総合型の転職エージェント。規模はリクルートエージェントに次いで2位。キャリアコンサルタントによるサポートは模擬面接を実施してくれるなど他社と比較しても厚い。とりあえずスタンダードに転職を検討するのであれば、まず登録しておきたいうちの一社。

 

私の友人の中にもDODA経由で内定を取った人がいる。率直に印象を聞いてみたところ、「色々とこちらの個人的な相談にも乗ってくれてよかった」ということで満足していた。その後彼は内定を辞退して転職活動を終えるというエージェントとしては不実の結果となったのだが、その時の対応も丁寧でよかったとのことだった。

パソナキャリア

転職エージェントへの参入が後発なため、規模は大手エージェントに比べると小さいものの、キャリアアドバイザーの教育レベルが高いという点でおすすめできるエージェント。

転職エージェントを使っていて嫌な気分になるのは、内定後に強引にクロージングを迫られたり、自らのノルマ達成のために「さっさと転職させてやろう」という魂胆が見えた時だろう。全員がそうだというわけではないが、たとえばリクルートエージェントなどは社風的にもそのような「イケイケ」なエージェントが少なからず在籍する。それに対して、パソナキャリアのエージェントは落ち着いたアドバイザーが多い印象がある。落ち着いて転職活動を進めたいという人にはおすすめできる。

レバテックキャリア

IT・Webエンジニア案件に特化した専門型転職エージェント。求人はすべてIT・Web系。それゆえ、担当のキャリアコンサルタントのIT専門知識は総じて高い。総合型の転職エージェントの場合、一応専門ということになっている人が担当してくれるものの、実際には担当者の知識が噛み合わずストレスを感じることがある。レバテックキャリアの場合は基本的にそのような心配はない。業界用語や専門用語もそのまま通じる。

紹介数については大手ほどではないものの、その人の人となりに応じて厳選して求人を紹介するという方針をとっているので、総合型では紹介されない案件を紹介してもらえることも少なくない。志望がIT・Web系と決まっているのであれば、ぜひ活用を検討したいエージェントのうちのひとつだ。

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