転職の掟

転職で後悔しないために知っておきたいこと

大手の転職エージェントを選ぶメリットとデメリット

   

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転職エージェントには、いわゆる「大手」と呼ばれるエージェントがある。

ここでいう「大手」のエージェントとは、業界1位のリクルートエージェントと、業界2位のインテリジェンスDODAの2社のことだと思ってもらえばいい(業界3位のJACリクルートメントを入れて三大エージェントと呼ぶこともあるが、JACリクルートメントは外資系企業/グローバル系企業特化の側面が強く、求人案件数も上位2社よりは少ないのでここではあえて外している)。電車や駅の広告などでも見かけることが多く知名度も高いので、転職を考えはじめた人が最初に登録するエージェントの候補に挙げることも少なくない。

ではこのような「大手」のエージェントを利用すると、どのようなメリット・デメリットがあるのだろうか。

大手の転職エージェントを利用するメリット

大手はとにかく案件数が多い

まず、大手のエージェントには案件数が圧倒的に多いというメリットがある。1位のリクルートエージェントは約140,000件、2位のインテリジェンスDODAには約100,000件の求人があり、これは他のエージェントの追随を許さない。

案件数が多いことは、それだけで転職者に多くの選択肢を与えることになるのでこれはかなりのメリットだ。案件が多くなれば、それだけ自分に合った求人にマッチされる可能性が高くなる。

また、大手のエージェントは全国展開され地方でも求人を多く獲得しているので、地方在住の人でも問題なく利用できる。中小規模のエージェントだとどうしても求人が都心部に限られてしまうことがあるが、大手であれば地方の転職活動も滞りなく行うことができるだろう。

大手は利用者が多い=それだけ多くの成功事例が蓄積されている

また、大手は求人数だけでなく利用者も多いので、それだけ多くの成功事例が蓄積されていると考えることもできる。自分と同じような年齢と職歴の人が過去どのように転職していったのかというデータが大手には山ほどあるので、大手のエージェントを使えば内定を獲得すること自体はそれほど難しくはない。大手エージェントのキャリアアドバイザーは毎日数多くの転職者と求人案件に接しているので、目の前の転職希望者のスペックを見れば、大体どのあたりの会社に転職できるかは事前にかなり正確に把握できるという。

それ以外にも、大手の転職エージェントは「転職初心者」の扱いに慣れているというメリットがある。「転職がはじめて」という人の多くが大手のエージェントを利用することになるので、初心者が躓くポイントはほとんど事前に知識として共有されている。大手のエージェントを利用すれば、初心者でも比較的スムーズに転職活動を行うことができるだろう。

大手の転職エージェントを利用するデメリット

マニュアルにないことには弱いこともある

大手のエージェントは巨大なので、キャリアアドバイザー一人ひとりの力で回っているというよりも、組織の仕組みの力で回っているという側面が強い。これはつまり、マニュアル対応的な部分がかなりあるということを示している。もちろん、マニュアルは過去の事例を元に適宜改良されているので、よくある問題を解決するには非常に役に経つのだが、一度マニュアルにないイレギュラーな事態が生じると、現場のキャリアアドバイザーではなかなか解決できないこともある。

また、大手のキャリアアドバイザーの中には、機械的な判断で業務を進めようとしてくる人もいる。たとえば、募集要項に「必須」と書かれている条件であっても、実際には担当者の交渉しだいで応募できる場合がある。できるキャリアアドバイザーは転職者の保有スキルと求人内容を見てそのような柔軟な対応をしてくれるが、マニュアル作業的な担当者にあたってしまうと機械的に「この案件はなし」とされてしまうおそれがある。

もちろん、このあたりは担当のキャリアアドバイザーの力量次第なところではある。大手にも良いキャリアアドバイザーはいるので、実際のところは登録して担当者と会ってみないことにはわからない。

分業型なので連携ミスが起こることもある

大手の転職エージェントは、業務をスケールさせるために企業側の担当者と、求職者側の担当者を分けているのが普通だ。つまり、転職者と話をしているキャリアアドバイザーは、企業側の担当者とは直接話をしていないということになる。もちろん、相互の意志は法人側の担当者(リクルーティングアドバイザー)を通じて共有されているが、時にこの共有がうまく行かず齟齬が生じてしまうことがある。

一人の担当者が転職者側と法人側の双方を担当する場合、このような齟齬は構造上起こりづらい。この点は、大手の分業型エージェントを利用する場合のデメリットだ。

とりあえず大手には登録しておこう

以上、大手のエージェントにはいくつかデメリットもあるものの、「とりあえず大手には登録しておく」というスタンスでいればいいだろう。やはり、大手の圧倒的な求人数は魅力的だ。選択肢は可能なかぎり多いほうがいいので、求人数が多いエージェントにはとりあえず登録しておけばいい。特に、転職活動がはじめてだという人は、初心者の扱いに慣れているという点で大手のエージェントをおすすめしたい。

もちろん、メインで使うかどうかは担当者との相性や、実際に紹介される案件の内容などによって見極めていけばいいだろう。大手のエージェントを情報収集とノウハウの取得にだけ使って、実際には違うエージェントから紹介された企業に転職しても構わない。転職活動を成功させるには、利用できるものは利用するという姿勢でいることが大切だ。

おすすめの転職エージェント

インテリジェンスDODA

求人数は100,000件、そのうち80%は非公開求人。総合型の転職エージェント。規模はリクルートエージェントに次いで2位。キャリアコンサルタントによるサポートは模擬面接を実施してくれるなど他社と比較しても厚い。とりあえずスタンダードに転職を検討するのであれば、まず登録しておきたいうちの一社。

 

私の友人の中にもDODA経由で内定を取った人がいる。率直に印象を聞いてみたところ、「色々とこちらの個人的な相談にも乗ってくれてよかった」ということで満足していた。その後彼は内定を辞退して転職活動を終えるというエージェントとしては不実の結果となったのだが、その時の対応も丁寧でよかったとのことだった。

パソナキャリア

転職エージェントへの参入が後発なため、規模は大手エージェントに比べると小さいものの、キャリアアドバイザーの教育レベルが高いという点でおすすめできるエージェント。

転職エージェントを使っていて嫌な気分になるのは、内定後に強引にクロージングを迫られたり、自らのノルマ達成のために「さっさと転職させてやろう」という魂胆が見えた時だろう。全員がそうだというわけではないが、たとえばリクルートエージェントなどは社風的にもそのような「イケイケ」なエージェントが少なからず在籍する。それに対して、パソナキャリアのエージェントは落ち着いたアドバイザーが多い印象がある。落ち着いて転職活動を進めたいという人にはおすすめできる。

レバテックキャリア

IT・Webエンジニア案件に特化した専門型転職エージェント。求人はすべてIT・Web系。それゆえ、担当のキャリアコンサルタントのIT専門知識は総じて高い。総合型の転職エージェントの場合、一応専門ということになっている人が担当してくれるものの、実際には担当者の知識が噛み合わずストレスを感じることがある。レバテックキャリアの場合は基本的にそのような心配はない。業界用語や専門用語もそのまま通じる。

紹介数については大手ほどではないものの、その人の人となりに応じて厳選して求人を紹介するという方針をとっているので、総合型では紹介されない案件を紹介してもらえることも少なくない。志望がIT・Web系と決まっているのであれば、ぜひ活用を検討したいエージェントのうちのひとつだ。

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