転職の掟

転職で後悔しないために知っておきたいこと

転職エージェントから紹介された求人案件の上手な断り方

   

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転職エージェントに登録すると、キャリアアドバイザーが自分の希望条件に合った求人案件を紹介してくれる。良い案件ばかり紹介してもらえるならいいのだが、多くの場合、その中には「この求人はちょっと……」というものも含まれている。

そういう時は当然こちらから断るということになるのだが、中には「どうやって断ればいいか」と迷ってしまう人もいるようだ。転職エージェントから紹介された案件を断りたい時は、どのような断り方をするのが一番いいのだろうか?

理由を添えて断ることで次のマッチングの精度が上がる

まず前提として、転職エージェントから紹介された案件は断ってもよいということを確認しておこう。稀に、「紹介された以上はよほどのことがないかぎり受けないと失礼にあたる」と考えて大して乗り気でもないのに面接に行く人がいるが、それは全く益がないばかりか受ける企業に対しても失礼なのでやめておこう。お互い時間は大事にした方がいい。断ることに対して「選り好みしてる場合か」と説教をしてくるキャリアアドバイザーがわずかながらいるらしいが、そういうエージェントは即切り推奨なので「これは違う」と思ったら断固として断るようにしたい。

その上で、断る時は単純にNOと言うだけでなく、「なぜその案件を断ろうと決めたのか」という理由を必ず添えるようにするとよいだろう。「なぜその案件を応募したいと思わなかったのか」を担当者にフィードバックすることができれば、次回以降はより精度の高いマッチングが受けられる可能性があるからだ。

たとえば、インターネット業界をターゲットにして転職活動をしている際に、あるソーシャルゲーム制作会社の求人案件を紹介されたとする。この時、「ゲームは無いなぁ」と思ったのであれば、そのことをしっかりとエージェントに伝えたほうがいい。一度「ゲーム系の会社以外で探したいと思っています」と伝えれば、基本的に次からゲーム系の会社以外が紹介されるようになる。ムダなマッチングを防ぐためにも、本来であれば最初の面談で希望が出しきれるといいのだが、すべてを事前に伝えることは普通は無理だ。案件を紹介されてはじめて「◯◯はダメ」という条件に気づいたなら、きちんとエージェントに伝えたほうがお互いの幸せに資する。

紹介を断る際には「なんとなく」ではなく、なぜ断ろうと思ったのかを自分なりに考えてみることも大切だ。「この条件が✕✕だったら応募したのに」というレベルで言えるとさらによい。あまり厳しい条件を求めすぎると「そんな求人はありません」と言われる可能性もあるが、言えることは積極的に言っていったほうがよい。

保留という選択肢もある

ちなみに、紹介された求人案件に対してこちらが取れる態度は「YES」か「NO」の二択ではない。その中間、つまり「保留」という選択肢があることも忘れずに覚えておきたい。

一度はっきり「NO」と言ってしまうと、後になってから「やっぱり受けます」という切り替えが難しい場合がある。最初に断った時点でその事実が企業側に伝わってしまうと、翻って「やっぱり受ける」と決めた時に不利になる可能性もある。「明らかに違う」という求人案件は断りつつも、「状況次第では考えてもいいかも」という案件については、態度をはっきりさせないことも重要だ。その際には、「他の会社の選考状況を見て応募するかどうか考えたい」であるとか、「条件の◯◯が気になっているので、応募は保留したい」といったような伝え方をするといい。

特に、転職活動をはじめたばかりの初期段階では、あまりバシバシと企業を切り過ぎないほうがいいかもしれない。いくら求人数が多いエージェントに登録しても、その人のスキルに応じてエージェントがマッチングできる案件の数は限られている。気に入らない会社を無理して受ける必要はまったくないものの、無尽蔵に案件が紹介されるという前提でいると痛い目に遭うのでその点は気をつけたい。

紹介案件の内容は、担当者の実力を測るチャンス

求職者に対してどの求人をマッチングさせるかは、担当者の実力が強く問われる部分だ。「なんだか全然、自分の希望に合った案件を紹介してもらえない」という場合、担当者の実力不足が原因の可能性もある。ダメなエージェントは求職者の求める案件ではなく、自分が勧めたい案件を優先して紹介しようとする。そういうエージェントを使ってしまうと転職活動は失敗する可能性が高くなる。

満足の行く紹介を受けられないのが担当者の実力不足のせいなのか、あるいは自分の提示している条件自体が難しいせいなのかを判断するには、やはり転職エージェントに複数登録して紹介される案件の内容を比較してみるのが一番確実だろう。一社だけヘンな案件ばかり紹介してくるというのであればそれは担当者の実力のせいだろうし、全体的になんだか満足のいく紹介を受けられないというのであれば、希望条件が今の人材価値に対して厳しすぎる可能性がある。いずれにせよ、これは比較によってはじめて判断できることなので、特に活動の初期段階では、エージェントの複数使用はほぼ必須だと考えていいと思う。

おすすめの転職エージェント

インテリジェンスDODA

求人数は100,000件、そのうち80%は非公開求人。総合型の転職エージェント。規模はリクルートエージェントに次いで2位。キャリアコンサルタントによるサポートは模擬面接を実施してくれるなど他社と比較しても厚い。とりあえずスタンダードに転職を検討するのであれば、まず登録しておきたいうちの一社。

 

私の友人の中にもDODA経由で内定を取った人がいる。率直に印象を聞いてみたところ、「色々とこちらの個人的な相談にも乗ってくれてよかった」ということで満足していた。その後彼は内定を辞退して転職活動を終えるというエージェントとしては不実の結果となったのだが、その時の対応も丁寧でよかったとのことだった。

パソナキャリア

転職エージェントへの参入が後発なため、規模は大手エージェントに比べると小さいものの、キャリアアドバイザーの教育レベルが高いという点でおすすめできるエージェント。

転職エージェントを使っていて嫌な気分になるのは、内定後に強引にクロージングを迫られたり、自らのノルマ達成のために「さっさと転職させてやろう」という魂胆が見えた時だろう。全員がそうだというわけではないが、たとえばリクルートエージェントなどは社風的にもそのような「イケイケ」なエージェントが少なからず在籍する。それに対して、パソナキャリアのエージェントは落ち着いたアドバイザーが多い印象がある。落ち着いて転職活動を進めたいという人にはおすすめできる。

レバテックキャリア

IT・Webエンジニア案件に特化した専門型転職エージェント。求人はすべてIT・Web系。それゆえ、担当のキャリアコンサルタントのIT専門知識は総じて高い。総合型の転職エージェントの場合、一応専門ということになっている人が担当してくれるものの、実際には担当者の知識が噛み合わずストレスを感じることがある。レバテックキャリアの場合は基本的にそのような心配はない。業界用語や専門用語もそのまま通じる。

紹介数については大手ほどではないものの、その人の人となりに応じて厳選して求人を紹介するという方針をとっているので、総合型では紹介されない案件を紹介してもらえることも少なくない。志望がIT・Web系と決まっているのであれば、ぜひ活用を検討したいエージェントのうちのひとつだ。

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