転職の掟

転職で後悔しないために知っておきたいこと

転職の志望動機で「成長したい」や「学びたい」がよくない理由

      2016/02/15

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転職活動をしていると、書類や面接などで志望動機を語らなければならない機会が必ずやってくる。

正直に心情を打ち明ければそれでいいというのであれば志望動機を語るのも簡単かもしれないが、実際にはある程度受かりやすいように内容を加工したり、言い方を変えたりする必要がある。時には、本当の動機(年収を上げたかった、残業が少ない会社に行きたい、人間関係が良好な職場に移りたい、etc)を隠しつつ、あえて副次的な動機を主たる動機として言わなければならないことだってある。そういう事情もあって、志望動機はいつも人を悩ませる。

前向きな志望動機ならいいだろうということで、「成長したい」や「学びたい」といった趣旨のことを志望動機にする人がいる。一見、やる気があっていいようにも思えるが、実はこれはあまりよい志望動機とは言えない。「成長したい」や「学びたい」といった動機は、なぜあまりよい志望動機ではないのだろうか?

「成長したい」「学びたい」はあくまで個人側の事情で会社は関係ない

「成長したい」「学びたい」といった動機は、仕事に対する姿勢としては悪くないものの、よく考えてみるとそれは個人側の事情でしかない。会社の側からしてみれば、働く本人がいくら成長したとしても、業績への貢献が皆無だったらそのような人は取りたいとは思わないはずだ。

「成長したい」「学びたい」といった類の志望動機は、言い方によっては単に「会社を自分のために利用したい」と言っているだけのようにも聞こえてしまう。たとえば、とある先進技術を事業のコアに据えている成長中のベンチャー企業があったとして、その企業に対する志望動機が「その先進技術を学んで成長したい」だったとしたら、採用担当者はあまりいい顔はしないだろう。会社としてはその環境で学んでもらうことよりも、既に学んだことを活用して会社に貢献してもらうことのほうが何倍も大事である。「成長したい」「学びたい」という動機だけでは、「受け身な人」という印象だって与えかねない。

志望動機には「会社側にとって良いこと」も必ず添える

志望動機を考える際のポイントは、自分側の事情だけでなく「会社側にとっても良いこと」を添えることだ。

たとえば、「成長したい」だけだと受け身だが、「御社と共に成長し、自分の夢だった◯◯な社会をつくることに貢献したい」等であれば、会社側の利害とも一致するのでOKになる。このあたりは単なる言い換えなので、転職エージェントなどで志望動機をレビューしてもらえばよい言い換えを一緒に考えてくれることもある。

志望動機を考える時は、自分のキャリアから離れて、会社側の立場に立って考えることも重要だ。古い言葉だが、志望動機をつくる際には自分と会社の間でwin-winな関係が築けるような動機を考えるとうまくいく。「自分は会社からこのようなメリットを得るし、会社は自分からこういったメリットを得る、という形で説明ができれば相手の納得度も高くなる。これが単に「成長したい」「学びたい」のような「自分だけにしかメリットがない」動機だと自分本位に聞こえるし、逆に「御社を世界一にします」のように会社を過度に立てすぎるのもウソっぽい(こちらの場合、その人のキャラ次第では通ることもあるのだが……)。

そもそも、転職の面接は新しい会社との取引を始める商談だとも見ることができる。商談であれば、お互いが一番得をする形で契約が結べないか協議するのは普通のことだ。現実には、どうしても相手側の会社が強いように思えてしまうが、それでも心のどこかではそういった気持ちでいられるとよいと思う。

成長や学習は、個人のキャリア戦略としては重要

もちろん、個人としてのキャリア戦略を考えるならば、「成長したい」「学びたい」という気持ちは悪いものではない。今回無事に転職に成功したとしても、また状況が変わればさらに次の会社へと移る可能性はあるのだから、「転職先の会社で何を学ぶか/どんな能力を高めるか」はキャリアを考える上ではとても重要だ。

面接であからさまに「会社を利用してやる」という態度を出すのは当然NGだが、一個人としてはつねに「会社を利用する」という気持ちは持ち続けるべきだ。「今の会社では学べない◯◯の能力を、この会社に入って身につけよう」という気持ちで転職すること自体はとても健全である。そういう気持ちを否定しているわけではないので、その点は注意してほしい。

おすすめの転職エージェント

インテリジェンスDODA

求人数は100,000件、そのうち80%は非公開求人。総合型の転職エージェント。規模はリクルートエージェントに次いで2位。キャリアコンサルタントによるサポートは模擬面接を実施してくれるなど他社と比較しても厚い。とりあえずスタンダードに転職を検討するのであれば、まず登録しておきたいうちの一社。

 

私の友人の中にもDODA経由で内定を取った人がいる。率直に印象を聞いてみたところ、「色々とこちらの個人的な相談にも乗ってくれてよかった」ということで満足していた。その後彼は内定を辞退して転職活動を終えるというエージェントとしては不実の結果となったのだが、その時の対応も丁寧でよかったとのことだった。

パソナキャリア

転職エージェントへの参入が後発なため、規模は大手エージェントに比べると小さいものの、キャリアアドバイザーの教育レベルが高いという点でおすすめできるエージェント。

転職エージェントを使っていて嫌な気分になるのは、内定後に強引にクロージングを迫られたり、自らのノルマ達成のために「さっさと転職させてやろう」という魂胆が見えた時だろう。全員がそうだというわけではないが、たとえばリクルートエージェントなどは社風的にもそのような「イケイケ」なエージェントが少なからず在籍する。それに対して、パソナキャリアのエージェントは落ち着いたアドバイザーが多い印象がある。落ち着いて転職活動を進めたいという人にはおすすめできる。

レバテックキャリア

IT・Webエンジニア案件に特化した専門型転職エージェント。求人はすべてIT・Web系。それゆえ、担当のキャリアコンサルタントのIT専門知識は総じて高い。総合型の転職エージェントの場合、一応専門ということになっている人が担当してくれるものの、実際には担当者の知識が噛み合わずストレスを感じることがある。レバテックキャリアの場合は基本的にそのような心配はない。業界用語や専門用語もそのまま通じる。

紹介数については大手ほどではないものの、その人の人となりに応じて厳選して求人を紹介するという方針をとっているので、総合型では紹介されない案件を紹介してもらえることも少なくない。志望がIT・Web系と決まっているのであれば、ぜひ活用を検討したいエージェントのうちのひとつだ。

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