転職の掟

転職で後悔しないために知っておきたいこと

募集要項の「経験年数」は絶対ではない。足りなくてもチャンスはある。

      2016/02/15

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募集要項を見ていると、よく「Javaの開発経験3年以上」とか「Ruby on RailsによるWebアプリケーションの開発経験5年以上」といったように、経験年数による絞りがなされていることがある。

もしかしたら、こういう募集要項を見て「半年足りないから応募できない……」と応募を断念したことがある人がいるかもしれない。実は、この経験年数はそこまで絶対的なものではない。半年足りないことで絶対に採用されないということはないし、逆に自分は5年あるからといって余裕で採用されたりすることもない。ひとつの目安だと考えておいたほうがいい。アピールの仕方次第では、募集要項の経験年数は覆せる可能性がある。

なぜ企業は募集要項に経験年数を書くのか

そもそも、なぜ企業は募集要項に経験年数を書くのだろうか。

多くの場合、経験年数は企業が求めるスキルを保有していない人の応募を未然に防ぐために設定される。単に「Ruby on Railsの開発経験がある人」と書いただけでは、レベル感がまったく伝わらない。「一通りチュートリアルは終えて簡単なタスク管理アプリぐらいは使ったことがあります」という人も、「フレームワークの内部動作までコードを読んで理解しており、必要に応じてカスタマイズもできます」という人も、いずれも「Ruby on Railsの開発経験がある人」には違いない。「経験年数」という項目を設ければ、これをある程度事前にフィルタリングができるというわけだ。

そう考えると、たとえば3年とか5年とかいう数字にはそれほど強い根拠があるわけではないことがわかる。仮に業務経験が2年6ヶ月しかなく募集要項の3年に満たなくても、自分の保有スキルが相手の求める水準以上に高ければ十分採用される可能性はある。たとえ業務経験が短かったとしても、自分が標準以上のスキルを保有しているという自信があるのであれば応募してみる価値は十分ある。実際、半年から1年ぐらいの不足であれば、とりあえず面接までは進めるという例も少なくないようだ。

経験年数不足を補うための説明は必須

ただし、募集要項の条件を形式的には満たさない以上、プラスアルファの説明を加えることは必須となる。自分の業務経験がいかに質の高いものであり、自分の保有スキルが経験年数に対して高度であるか相手を納得させることができなければ、当然ながら内定はありえない。

経験年数不足を補う説明を考える際には、大きく2つの方向性があるだろう。ひとつは、自分の経験の質の高さを語るという方法だ。たとえば、上述のWebアプリケーション開発の例なら、開発に関わったアプリケーションの規模が大きいとか、あるいはアーキテクチャの設計を一から自分が担当したであるとか、そういう事情を説明して「普通の人よりも自分は濃密な時間を過ごしてきた」ことをアピールする。このあたりのさじ加減は実際に業務に携わっている人ならある程度わかると思うので、うまく相手に伝わるように説明してほしい。ただし、ウソはすぐにバレるので盛りすぎないように注意すること。

もうひとつの方法は、募集要項に記載されていた業務経験と関連した他の業務の経験をアピールするというものだ。たとえば、Ruby on Railsは2年しかやったことがなくても、CakePHPならその前に5年やっていたというのであれば、少なくともWebアプリケーション開発自体には合計7年携わっていることになるので、それなりの経験者として扱ってもらえる可能性がある。実際、仮に私が面接官なら、Ruby on Railsを3年やっていたという人よりも、CakePHPと合わせてWebアプリケーションを7年やっていたという人のほうがスキルに信頼性があると考えると思う(あくまでこれは「それだけ見れば」という話なので、実際に詳しく話してみればこの判断は覆る可能性はある)。「そのものズバリ」の経験年数が足りなくても、周辺分野を足して十分な経験になるならそれをアピールしてみるのもひとつの方法だ。

年齢上限はシビアに判断される

このように経験年数についてはあくまで目安で幅のある判断がなされるのに対して、年齢条件については割とシビアに判断されることが多い。逆転の可能性がまったくないというわけではないが、年齢上限を超えているとそもそも書類の時点で不可になることも少なくない。

年齢上限に達していなくても、同じ経験年数であれば基本的に企業は若い人の方を採用しようとする。若い人のほうがその分だけ伸びシロがあると考えられるからだ。また、仮に「経験年数3年以上」の求人でも、年齢が高くなればそれだけ長い経験年数が期待されることになる。募集要項の経験年数を満たしていても年齢が高めになってしまうという場合は、やはりプラスアルファを説明できないと内定は難しいと思っておいたほうがいい。転職を考えているのであれば、なるべく早めに、若いうちに動いたほうがいいというのが残念ながら現実だ。

おすすめの転職エージェント

インテリジェンスDODA

求人数は100,000件、そのうち80%は非公開求人。総合型の転職エージェント。規模はリクルートエージェントに次いで2位。キャリアコンサルタントによるサポートは模擬面接を実施してくれるなど他社と比較しても厚い。とりあえずスタンダードに転職を検討するのであれば、まず登録しておきたいうちの一社。

 

私の友人の中にもDODA経由で内定を取った人がいる。率直に印象を聞いてみたところ、「色々とこちらの個人的な相談にも乗ってくれてよかった」ということで満足していた。その後彼は内定を辞退して転職活動を終えるというエージェントとしては不実の結果となったのだが、その時の対応も丁寧でよかったとのことだった。

パソナキャリア

転職エージェントへの参入が後発なため、規模は大手エージェントに比べると小さいものの、キャリアアドバイザーの教育レベルが高いという点でおすすめできるエージェント。

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紹介数については大手ほどではないものの、その人の人となりに応じて厳選して求人を紹介するという方針をとっているので、総合型では紹介されない案件を紹介してもらえることも少なくない。志望がIT・Web系と決まっているのであれば、ぜひ活用を検討したいエージェントのうちのひとつだ。

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