転職の掟

転職で後悔しないために知っておきたいこと

異業種に転職する場合の志望動機・自己PRの組み立て方

      2016/02/15

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異業種への転職は、同業種への転職に比べるとやや難易度が高くなる。企業側としても、本当にその業種に適応できるかわからない異業種出身者をわざわざ雇うよりも、同業種出身者がいるならそちらを雇いたいと考えるのは自然なことだ。職種を転職で変えることに比べればまだ易しいが、「この人は異業種出身だけど雇いたい」と思わせるだけの説得力がある志望動機・自己PRを組み立てないと、内定を獲得するのは難しい。

では、異業種への転職を狙う場合には、どのように志望動機・自己PRを組み立てればよいのだろうか?

ポイントは今の業種での経験が活きると相手に納得してもらえるか

20代前半〜20代半ばぐらいの時期を除くと、異業種転職を実現させるために必要なことは「今の業種での経験が転職後も活きると相手に納得してもらうこと」に尽きると言っていい。志望動機・自己PRを通じてそのことが相手にしっかりと伝われば、異業種出身者でも内定が獲得できる可能性は十分ある。

具体的には、以下の手順で志望動機・自己PRを組み立てていくとよいだろう。

(1)転職先の業種をよく研究する

まずやらなければならないことは、転職先の業種・業界をよく研究することだ。同業種・同業界内で転職する場合と違って、転職先の業界についての知識はあまりないことがほとんどだろう。選考では同業種出身者と戦わなければならないことを考えると、その業種の研究は可能なかぎり深くやっておく必要がある。

業界研究本を読み込み、可能ならその業種で働いている友人と会って話を聞いてみるといい。ネットのニュースなどにも目を通しておこう。特に、業界の最新動向についての知識があると心証がいい。この点は、転職エージェントなどからも情報が入手できる(いま「◯◯」のスキルがある人の求人が多い、などの情報は業界のニーズを端的に表しているので、エージェントは情報源のひとつとしてぜひ活用したい)。

同業種出身者と完全に同じ知識レベルには並べなくても、「異業種出身にしてはよく勉強しているな」と思われるラインまで行ければとりあえず目はある。また、転職先の業種の研究はこの後の手順にとっても重要になるので、手を抜いてはならない。

(2)転職先の業種と今の自分の業種の共通部分を抽出する

次にすべきなのは、転職先の業種と今の自分の業種の共通点をさがすことだ。これが自己PRをする際の基礎になる。

気をつけなければならないのは、共通点を考える際にあまり抽象化しすぎないことだ。「どちらの業種でもお客様に価値を提供することで利益を生み出している」などは抽象的すぎてよくない。これはビジネスであればほぼすべてにあてはまるので、まったく納得感がない。

おすすめは、ビジネスモデルや流通の仕組み、プロダクトの提供価値など、やや詳細度の高い部分に注目して共通点を抽出することだ。たとえば、長らくソーシャルゲームのディベロッパーにいた人が、eコマース系の企業への転職を考えているというケースでは、「ソーシャルゲームのイベント企画・運営」と「eコマースのキャンペーン企画・運営」には共通点があると考えられるかもしれない。理想は、聞いた人が「ああ、たしかにそうだなぁ」と思うと同時に、「うちの業界のこともよく研究しているな」と思ってもらうような共通部分を抽出することだ。

(3)今の業種の業務内容を知識がない人向けに簡潔に説明する

面接官は自分の業種・業界には精通していても、他人の業種・業界については知識がないのが普通だ。なので、異業種に転職する際には今の自分の業界についても多少の説明を加える必要がある。しかも、知識がない人向けにわかりやすく、かつ簡潔に説明しなければならない。

この説明は、(2)のふたつの業界同士に共通部分を相手に納得してもらい、後述の(4)のために行うためのものだ。ゆえに、あまり細か過ぎるのもよくないし、自分が実際に関わっている仕事と関係ない話を延々とするのもよくない。このあたりは、実際にその業界の知識がない人(配偶者や他業界に就職した大学時代の友人など)に実際に聞いてもらい、適宜フィードバックを受けるのもひとつのやり方だ。

(4)自分の能力が転職先企業でどう活きるか説明する

あとは以上の(1)〜(3)を踏まえて、最後は自分の能力が転職先でどう活きるかをしっかりと説明する。「御社の業界の◯◯な点は、私の現職の業界の✕✕な点と共通しており、その点について私の今の仕事は△△ですので、私の経験は御社でも活きると考えます」というストーリーになるように、志望動機や自己PRを組み立てていく。その際に、「異業種出身者だからこそ◯◯ができます、これは御社にとって非常に役に立ちます」というストーリーが作れるとさらによい。他業界出身者の目で細かく業界研究をしていくと案外そういう部分が見えてきたりするので、盛り込めるならぜひ盛り込もう。

「右も左もわかりませんが、やる気はあります、頑張ります」というのは入社後言うならともかく、入社前の面接では失格なので、必ず経験ベースのPRを考えるようにしたい。

異業種転職の難易度は職種によっても違う

そもそもの話として、異業種への転職は職種によって難しさが大きく異なる。たとえば、経理・人事・総務などのバックオフィス系や営業、エンジニアなど、業種をまたいでもやることに大きな変化が生じない職種の場合は、業種の変更も比較的容易い。そういう場合は、会社のカルチャーにフィットできるか、などがポイントになってくるので業界研究だけでなくある程度事前の企業研究もしておきたいところだ。

全体的な傾向として、異業種への転職はやはり簡単とは言いがたい。狙うのであれば、ぜひ十分な準備をしてから臨んでいただきたい。

おすすめの転職エージェント

インテリジェンスDODA

求人数は100,000件、そのうち80%は非公開求人。総合型の転職エージェント。規模はリクルートエージェントに次いで2位。キャリアコンサルタントによるサポートは模擬面接を実施してくれるなど他社と比較しても厚い。とりあえずスタンダードに転職を検討するのであれば、まず登録しておきたいうちの一社。

 

私の友人の中にもDODA経由で内定を取った人がいる。率直に印象を聞いてみたところ、「色々とこちらの個人的な相談にも乗ってくれてよかった」ということで満足していた。その後彼は内定を辞退して転職活動を終えるというエージェントとしては不実の結果となったのだが、その時の対応も丁寧でよかったとのことだった。

パソナキャリア

転職エージェントへの参入が後発なため、規模は大手エージェントに比べると小さいものの、キャリアアドバイザーの教育レベルが高いという点でおすすめできるエージェント。

転職エージェントを使っていて嫌な気分になるのは、内定後に強引にクロージングを迫られたり、自らのノルマ達成のために「さっさと転職させてやろう」という魂胆が見えた時だろう。全員がそうだというわけではないが、たとえばリクルートエージェントなどは社風的にもそのような「イケイケ」なエージェントが少なからず在籍する。それに対して、パソナキャリアのエージェントは落ち着いたアドバイザーが多い印象がある。落ち着いて転職活動を進めたいという人にはおすすめできる。

レバテックキャリア

IT・Webエンジニア案件に特化した専門型転職エージェント。求人はすべてIT・Web系。それゆえ、担当のキャリアコンサルタントのIT専門知識は総じて高い。総合型の転職エージェントの場合、一応専門ということになっている人が担当してくれるものの、実際には担当者の知識が噛み合わずストレスを感じることがある。レバテックキャリアの場合は基本的にそのような心配はない。業界用語や専門用語もそのまま通じる。

紹介数については大手ほどではないものの、その人の人となりに応じて厳選して求人を紹介するという方針をとっているので、総合型では紹介されない案件を紹介してもらえることも少なくない。志望がIT・Web系と決まっているのであれば、ぜひ活用を検討したいエージェントのうちのひとつだ。

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