転職の掟

転職で後悔しないために知っておきたいこと

転職活動を進める中で「やりたいこと」が見えてくることもある

      2016/02/15

senior-center-1024796_640

新卒で就職した会社で何年か働いてみて「なんか、やりたいことと違うんだよなぁ」というモヤモヤを抱えている人は意外と少なくないと思う。

こういう時に「自分が本当にやりたいことはこっちだった!」と確信を得ることができるなら、問題はあまりないだろう。確信に基づいて、転職するなり独立するなり行動を起こせばいい。もっとも、現実にはそういう確信を得られないことのほうが多い。よくあるのは、現職について「やりたいこととは違うんだよなぁ」というモヤモヤした感情を抱きつつも、だからと言って自分の「本当にやりたいこと」も見えておらず、どこに行けばいいのかわからない、なんとなく将来が不安だ、という悩みを抱えてしまうことだ。

会社でそういう相談を先輩や上司にしようものなら、ほぼ確実に「とりあえずもう少しいまの環境で働いてみろ」というアドバイスが返ってくるだろう。「自分のやりたいことがわからない」というのであればこれもひとつのアドバイスだと思う一方で、私はあえて別のアドバイスを送りたい。「やりたいこと」が見つからないのであれば、とりあえず転職活動をしてみる、というのはどうだろうか?

転職活動と転職は違う

とりあえず転職活動をしてみると聞いて「やりたいことがわからないのに転職なんて!」と思った人もいるかもしれない。だが、待って欲しい。私がここで勧めたいのは転職活動であって転職そのものではない。新卒の就職活動とは違って、転職活動は活動したうえで今の会社にとどまるという選択をすることもできる。ここで言いたいことは、会社の中だけでなく外を見てみてはどうだろうか?ということだ。

今の会社に対して「なにか違う気がする」と思っているのであれば、その直感は基本的には正しいのだと思う。会社の中にやりたいことがないのであれば、次は外をさがすのが普通だろう。そのためには、転職活動をしてみるのが一番だ。最終的に転職をしないことに決めたとしても、転職活動の経験は自分の現状を考える上で有益なものになるはずだ。

転職活動を通じて得られるもの

まず、転職活動をすると「自分の市場価値」に気づくことができる。市場価値と社内評価は似ているようで全然違うものだ(参考:自分の市場価値、わかっていますか?社内評価と市場価値は違います。)。自分の市場価値に気づくことで、いまの自分の給料が高いのか低いのか、待遇は適切なのか、といったことも判断できるようになる。要は、自分の中にものさしをつくることができるのだ。

会社の中で評価されることと市場で評価されることとの違いがわかると、会社の中でどんな仕事に注力すべきかを選ぶ際により自分にとって意味のある選択できるようになる。単に会社から利用される立場から、会社をうまく利用する立場に変わることができると言ってもいい。これは終身雇用が事実上崩壊した日本ではとても重要なことだ。

また、色んな会社を見ることで、自分の会社を客観的に見ることができるようになる。今の会社に不満なところがあったとして、それがいまの会社だけに当てはまるものなんか、あるいはその業界は全部そうなのか、それとも日本の会社すべてがそうなのかを知ることで、次に取るべき行動も変わってくる。会社の外を見ずに中だけ見ていると、こういった問題の切り分けができずに、ただ不満を抱いてそれを我慢するだけで貴重な人生が浪費されてしまう。

まとめると、転職活動をすることで、会社の中だけにとどまらないより広い視点を手に入れることができるようになるのだ。ずっとひとつの会社で働いているだけだと会社の世界=自分の世界になってしまいがちだが、転職活動を通じて外の世界を見てみれば、実は会社の世界はかなり狭いということに気づく。そういう状態で「やりたいこと」を考えたほうが、ひとつの会社の中で漫然と過ごしながら考えるよりもずっといい答えが出るだろう。

特定の組織の存在を前提にした能力はもろい

転職活動をしてみると、「自分は社内ではできる人だったのに、転職市場ではほとんど評価されていなかった」と自信が打ち砕かれることも少なくない。たとえば、転職エージェントに登録してから紹介される案件の内容に愕然とする人も少なくないという。いわゆる名の通った大学を出て、就職活動ではほぼ学歴フィルターで書類で落ちたことがない、新卒では比較的カンタンに就職できた、という人ほど戸惑うことが多いようだ。

しかし、それは長い目で見れば非常に重要なことである。極端な例だが、明日会社が潰れて会社の外に放り出されてしまったら、今の社外からの評価(=市場価値)に基づいて職探しをせざるをえなくなる。明日潰れるということはなくても、長期的にリストラがあったり、経営が傾くということは十分ありうる。そういう時に困らないように、実力の評価軸はつねに社内ではなく社外に持つようにしたい。こういうことは、転職活動を経てきた人のほうがよく知っている。その点、新卒プロパーの社員はとても弱いし、あえて過激な言い方をすれば現実を知らない「お子様」にも見える。

ひとつの会社のことしかよくわからないという人は、ぜひ転職活動をしてみてほしい。たとえ結局転職しないことにしたとしても、得られるものは多いはずだ。

おすすめの転職エージェント

インテリジェンスDODA

求人数は100,000件、そのうち80%は非公開求人。総合型の転職エージェント。規模はリクルートエージェントに次いで2位。キャリアコンサルタントによるサポートは模擬面接を実施してくれるなど他社と比較しても厚い。とりあえずスタンダードに転職を検討するのであれば、まず登録しておきたいうちの一社。

 

私の友人の中にもDODA経由で内定を取った人がいる。率直に印象を聞いてみたところ、「色々とこちらの個人的な相談にも乗ってくれてよかった」ということで満足していた。その後彼は内定を辞退して転職活動を終えるというエージェントとしては不実の結果となったのだが、その時の対応も丁寧でよかったとのことだった。

パソナキャリア

転職エージェントへの参入が後発なため、規模は大手エージェントに比べると小さいものの、キャリアアドバイザーの教育レベルが高いという点でおすすめできるエージェント。

転職エージェントを使っていて嫌な気分になるのは、内定後に強引にクロージングを迫られたり、自らのノルマ達成のために「さっさと転職させてやろう」という魂胆が見えた時だろう。全員がそうだというわけではないが、たとえばリクルートエージェントなどは社風的にもそのような「イケイケ」なエージェントが少なからず在籍する。それに対して、パソナキャリアのエージェントは落ち着いたアドバイザーが多い印象がある。落ち着いて転職活動を進めたいという人にはおすすめできる。

レバテックキャリア

IT・Webエンジニア案件に特化した専門型転職エージェント。求人はすべてIT・Web系。それゆえ、担当のキャリアコンサルタントのIT専門知識は総じて高い。総合型の転職エージェントの場合、一応専門ということになっている人が担当してくれるものの、実際には担当者の知識が噛み合わずストレスを感じることがある。レバテックキャリアの場合は基本的にそのような心配はない。業界用語や専門用語もそのまま通じる。

紹介数については大手ほどではないものの、その人の人となりに応じて厳選して求人を紹介するという方針をとっているので、総合型では紹介されない案件を紹介してもらえることも少なくない。志望がIT・Web系と決まっているのであれば、ぜひ活用を検討したいエージェントのうちのひとつだ。

 - はじめての人のための転職入門 > キャリアコラム