転職の掟

転職で後悔しないために知っておきたいこと

転職は人脈づくりにプラスに働く

      2016/02/15

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昭和の昔には転職といえば「裏切り」や「挫折」といったネガティブなイメージがつきものだったが、今ではもう転職はすっかり市民権を得て「あたりまえ」の行為に昇格した。時にはネガティブどころか「キャリアアップ」といった形でむしろ前向きに、ポジティブに捉えられることも少なくない。

私も、転職は人生を前に進めたという意味でポジティブなものとして捉えていくべきだと考えている。実際、ニュートラルに考えてみても、転職にはそれをすることではじめて得られるメリットがいくつかある。たとえば、その中のひとつに、転職をすることで人脈が増えるというものがある。それも、単にFacebookでつながっているとか連絡先を知っているだけといったような上辺だけの知り合いだけでなく、ある程度は頼みごとを聞いてくれたり、困ったときに助けてくれるような心強い人たちとつながることができるようになる。

一緒に仕事をしたことがある人とは良くも悪くも深くつながる

「勉強会で少しだけ立ち話をした」とか、「一緒に1回飲みに行った」というだけでは、その人とのつながりはあまり深いものだとは普通は言えない。この程度の交流でもFacebook上であれば友達になれると思うが、果たしてこういう人たちが何かあなたの頼みごとを聞いてくれたり、あるいは困った時に助けてくれるかというと、正直かなりあやしいと思う(仮にそれでも妙に親しくしてくれるとしたら、何か下心があるのではないかという疑いさえ抱く。いつか「壷を買わないか」と言われるかもしれない)。

白状すると、私もたまに勉強会などに顔を出して、その時に少し話をした人とFacebook上でつながったりもするのだが、1ヶ月もすると「この人、誰だっけ?」と思ってしまうことが少なくない。結局のところ、ある程度の時間、同一の目的のために一緒に活動をした人でないと、なかなか人間はその人と深いつながりを作ることはできないということだろう。

その点、たとえば一緒に仕事をした人というのは良くも悪くも印象に残るものだ。私も前職、あるいは前々職で一緒に仕事をした人たちについては未だに色々と覚えているし、中には今でも時々一緒に飲みに行ったりする人たちもいる。こういう飲み会はたいていかなり盛り上がる。在職中に会社の人と飲みに行くとダイレクトに仕事に影響が出るのであまり楽しめないが、前職の知人と飲みに行く分には何を話したって問題はない。転職することではじめて友人として付き合えるようになる、ということなのかもしれない。

転職をすればするほどこういう人たちが増えていく可能性があることを考えると、これはやはり転職の重要なメリットのひとつだということになるだろう。

人脈が増えると次の職も決まりやすい

私は元々はインターネット業界にいたのだが、この業界の特性上、転職経験が豊富な人が非常に多かった。インターネット業界が面白いのは、一社にずっと留まるという選択をする人が非常に少ないので、前職の同僚がどんどん色んな会社に散っていき、結果的に色んな会社に知り合いがたくさんいる、という状態になることだ。

こうなると、たとえば知り合いのツテを頼って転職したりすることも決して難しいことではなくなる。前職で一緒に働いた人に「またあいつとだったら一緒に働いてもいいな」と思ってもらえれば、それがある種のセーフティネットのように機能する。こういったソーシャルリファレンスに基づく転職は、ハズレが少ないということで企業側も好む傾向にある。

色んな会社を渡り歩き、それぞれの会社で同僚から信頼を獲得していくことが、結果的にまた新しい転職をやりやすくする。こういった信頼の蓄積があるのであれば、転職回数がいくら多くなっても働く場所には困りにくい。

会社を辞めるとき、喧嘩別れをすると長期的には損になる

そういう意味では、「どうせ転職するんだから」ということで、元の会社とトラブルを起こして喧嘩別れをしてしまうのはかなりもったいないということになる。

もちろん、転職を決意したということはその会社に対して多かれ少なかれ不満があるのだろうとは思う。しかし、そのせいで同僚の信頼まで失ってしまうと、せっかく会社を辞めた後に友達になれるかもしれない人たちとつながるチャンスを逃してしまう。

いざ転職が決まってしまうと、今の会社で働く気力がなくなってしまうというのはよくわかる。今の会社のために働いたってこれから給料が上がったりするようなことはないわけだから、いい加減な気持ちになってしまうのもある程度は仕方がない。しかし、それでも同僚の信頼は落とさないようにしたいところだ。

具体的には、引き継ぎは後に残されたメンバーが困らないよう、できる限りしっかりとやっていきたい。同僚からまわってくる仕事の依頼にも、嫌な顔せず応えて上げるべきだ。「立つ鳥跡を濁さず」というのは、転職後の人脈維持という点でも非常に重要な考え方なので、できるだけきれいに辞められるよう心がけたいものである。

もっとも、「辞めたら損害賠償で訴える」と恫喝されたり、「退職届は半年前に出せ」と謎の社内規則を引っ張りだして文句を言われた際には、それを聞いてやる必要はまったくない(これらはブラック企業が社員を締め付ける際の定番手法である)。こういうことをする人たちとは何をやっても辞めた後にいい関係を築くことはできないので、相手がこういう会社の場合は、やるべきことをやったら堂々と去ればいい。

おすすめの転職エージェント

インテリジェンスDODA

求人数は100,000件、そのうち80%は非公開求人。総合型の転職エージェント。規模はリクルートエージェントに次いで2位。キャリアコンサルタントによるサポートは模擬面接を実施してくれるなど他社と比較しても厚い。とりあえずスタンダードに転職を検討するのであれば、まず登録しておきたいうちの一社。

 

私の友人の中にもDODA経由で内定を取った人がいる。率直に印象を聞いてみたところ、「色々とこちらの個人的な相談にも乗ってくれてよかった」ということで満足していた。その後彼は内定を辞退して転職活動を終えるというエージェントとしては不実の結果となったのだが、その時の対応も丁寧でよかったとのことだった。

パソナキャリア

転職エージェントへの参入が後発なため、規模は大手エージェントに比べると小さいものの、キャリアアドバイザーの教育レベルが高いという点でおすすめできるエージェント。

転職エージェントを使っていて嫌な気分になるのは、内定後に強引にクロージングを迫られたり、自らのノルマ達成のために「さっさと転職させてやろう」という魂胆が見えた時だろう。全員がそうだというわけではないが、たとえばリクルートエージェントなどは社風的にもそのような「イケイケ」なエージェントが少なからず在籍する。それに対して、パソナキャリアのエージェントは落ち着いたアドバイザーが多い印象がある。落ち着いて転職活動を進めたいという人にはおすすめできる。

レバテックキャリア

IT・Webエンジニア案件に特化した専門型転職エージェント。求人はすべてIT・Web系。それゆえ、担当のキャリアコンサルタントのIT専門知識は総じて高い。総合型の転職エージェントの場合、一応専門ということになっている人が担当してくれるものの、実際には担当者の知識が噛み合わずストレスを感じることがある。レバテックキャリアの場合は基本的にそのような心配はない。業界用語や専門用語もそのまま通じる。

紹介数については大手ほどではないものの、その人の人となりに応じて厳選して求人を紹介するという方針をとっているので、総合型では紹介されない案件を紹介してもらえることも少なくない。志望がIT・Web系と決まっているのであれば、ぜひ活用を検討したいエージェントのうちのひとつだ。

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