転職の掟

転職で後悔しないために知っておきたいこと

1つの会社でしか働いたことがない人の視野はどうしても狭くなる

      2016/02/15

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まだ社会人経験が浅い新卒入社の社員に限らず、社会人経験が5年・10年とたった人であっても、ひとつの会社でしか働いたことがないという人を見かけることがある。そういう人を見ると、余計なお世話とわかっていながらも勝手に不安な気持ちになってしまう。

昭和の時代であればそれこそ新卒で入った会社にそのまま定年までずっといるというのも普通だったのだろうけど、今後はそういう働き方をする人はずっと少なくなっていくことだろう。そもそも、本人がそういう働き方をしたいと言ったところで、会社の側が断ってくるかもしれない。現代ではもう会社が社員の一生を保証するようなことはありえない。いつかは転職することを前提に人生設計をしたほうが、よほど現実的な計画になるに違いない。

こういった「時代の流れ」という話はとりあえず置いておいたとしても、やはり1つの会社でしか働いたことがないという人は、転職を経て複数の会社で働いたことがある人に比べると弱い部分がある。ひとつの会社の中の出世競争という観点であれば新卒プロパー組が転職組に勝るということもあるのだろうけど、変化の早い時代の環境の変化に柔軟に適応しながら生き残っていけるかという観点では、やはり転職経験者のほうが視野が広い分強いと言えそうだ。そういう広い視野が手に入るというのも、転職のもたらすメリットのひとつである。

転職することではじめて「比較の視点」が持てるようになる

そもそも今自分がいる会社がいい会社なのか悪い会社なのか、社内ルールがまともなのかまともでないのかは、基本的に「比較の視点」を持つことによってある程度の判断ができるようになる。

1社しか経験したことがない人の弱点は、この「比較の視点」を持っていない点にある。もちろん社内で比較することはできるだろうが、それでは残念ながら不十分だ。会社にはカルチャーというものがあり、それが世にある他の会社と大きくズレているということも少なくない(たとえば、社外の人が見てもサッパリ意味がわからない独自の社内用語が飛び交うことで有名な会社に日立がある。詳しくはこのページなどを参照してほしい)。

スケジュールのおさえ方ひとつにしても、いきなり何も言わずにGoogle Calendarでおさえてしまってもいい会社もあれば、わざわざ直接お伺いを立てた上でないとスケジュールをおさえることが許されない会社もある。社員同士のメールなのにも関わらず、敬称に「様」をつけるのが当然というカルチャーの会社もある。休憩時間などを超厳密に管理して運用する会社もあれば、適当に離席していても何も言われない会社もある。会社が変わると、想像以上に働き方は大きく変わるものだ。

新卒の時からずっと1つの会社にいると、その会社でのやり方があたりまえだと思ってしまい、そもそも他のやり方があることに気づくことができない。比較の視点を持たないということは、それだけ視野が狭くなるということを意味している。

転職経験が豊富だと、会社のヘンなところがすぐわかる

私は元々インターネット業界でキャリアをスタートさせのだが、この業界の特徴として転職が非常に多く、在職年数が少ないということが挙げられる。インターネット業界では、転職は普通の会社の部署異動のようなもので、みんなカジュアルに働く会社を変更するのでこの業界ではむしろ新卒の社員のほうが浮いていたりする。そんな私にも、一応新卒の時があった。その時に仲のよかった先輩のひとりが中途入社で、転職経験が豊富な人だった。

その先輩と話をしていると、いま会社で普通に新卒の社員が「あたりまえのもの」といて従っているルールが、決して当然のものではないということを何度も何度も気付かされたものだ。「この会社の◯◯なところは他の会社に比べてもレベルが高い」「この会社の✕✕なところはおそらく業界内最低レベル」という先輩の話を聞いていると、自分があまりにも他の環境を知らないことを恥ずかしく思ったものである。

転職は視野を広げる絶好の機会

1つの会社にしがみついてその中でいくつかの仕事を経験するよりも、何社かその時々の勢いのある会社に活動の中心を移しながら色んな人たちと色んな仕事を色んなやり方で経験したほうが、総合的に得られる経験値は高くなるのではないだろうか。

そういう意味では、「今の会社以外の環境で働いて、視野を広げたい」というのは立派な転職の理由になると私は思う(面接などで対外的にこれを志望理由にするべきかはともかく)。終身雇用が崩壊し、自分で自分の人生をコントロールしていかなければならない以上、会社と距離を取りながら比較の視点を持ってキャリアを切り開く力はどこかできっと必要になる。

あえてやや過激な言い方をすれば、どんな人でも最低1回ぐらいは転職をしてみたほうがいいのではないだろうか、と思う。環境を変えるためにはそれなりのエネルギーが必要になるが、その経験は長期的に見てもきっとかならず活きてくるはずである。

おすすめの転職エージェント

インテリジェンスDODA

求人数は100,000件、そのうち80%は非公開求人。総合型の転職エージェント。規模はリクルートエージェントに次いで2位。キャリアコンサルタントによるサポートは模擬面接を実施してくれるなど他社と比較しても厚い。とりあえずスタンダードに転職を検討するのであれば、まず登録しておきたいうちの一社。

 

私の友人の中にもDODA経由で内定を取った人がいる。率直に印象を聞いてみたところ、「色々とこちらの個人的な相談にも乗ってくれてよかった」ということで満足していた。その後彼は内定を辞退して転職活動を終えるというエージェントとしては不実の結果となったのだが、その時の対応も丁寧でよかったとのことだった。

パソナキャリア

転職エージェントへの参入が後発なため、規模は大手エージェントに比べると小さいものの、キャリアアドバイザーの教育レベルが高いという点でおすすめできるエージェント。

転職エージェントを使っていて嫌な気分になるのは、内定後に強引にクロージングを迫られたり、自らのノルマ達成のために「さっさと転職させてやろう」という魂胆が見えた時だろう。全員がそうだというわけではないが、たとえばリクルートエージェントなどは社風的にもそのような「イケイケ」なエージェントが少なからず在籍する。それに対して、パソナキャリアのエージェントは落ち着いたアドバイザーが多い印象がある。落ち着いて転職活動を進めたいという人にはおすすめできる。

レバテックキャリア

IT・Webエンジニア案件に特化した専門型転職エージェント。求人はすべてIT・Web系。それゆえ、担当のキャリアコンサルタントのIT専門知識は総じて高い。総合型の転職エージェントの場合、一応専門ということになっている人が担当してくれるものの、実際には担当者の知識が噛み合わずストレスを感じることがある。レバテックキャリアの場合は基本的にそのような心配はない。業界用語や専門用語もそのまま通じる。

紹介数については大手ほどではないものの、その人の人となりに応じて厳選して求人を紹介するという方針をとっているので、総合型では紹介されない案件を紹介してもらえることも少なくない。志望がIT・Web系と決まっているのであれば、ぜひ活用を検討したいエージェントのうちのひとつだ。

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