転職の掟

転職で後悔しないために知っておきたいこと

転職に有利な時期は存在するか

      2016/02/15

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転職は新卒の就職活動と違い、みんなが足並みを揃えてやるわけではない。転職活動をする時期は、人それぞれ、自分の都合でコントロールすることができる。そうなると、少しでも有利な時期に転職活動をしたいと思うのが自然である。では果たして、このような「転職活動に有利な時期」というのは存在するのだろうか?仮に存在するとしたら、それはいつなのだろうか?

求人数は一応2〜3月と8〜9月に増えるが……

まず、純粋に中途採用の求人数が増える時期はいつなのかという観点で考えると、それは一応2〜3月8〜9月ということになる。多くの企業が3月を決算月、9月を半期の終わりに設定していることに起因している。3月は年度の終わりなので、これを期に退職した社員の補充という形の求人ニーズが生まれやすいし、期初や半期の始まりには、新たにはじまる事業の人員追加という形で、やはり企業の求人ニーズは増えることになる。

もっとも、これは一応そういう傾向にあるという話で、この時期以外の転職活動が著しく不利になるというようなことは基本的にはない。さらに言うと、この時期はたしかに求人数が増えて選択の幅自体は広がるものの、その分競争も激しくなる傾向にあるので、結局のところ転職のしやすさという点では決定的に有利になるとは言えないだろう。期末の求人は採用計画を達成できなかった企業が数字目標達成のためにあわてて再募集をかけているケースもあり、いわゆる「売れ残り」のような質の低い求人を掴まされるおそれもある。「転職は2〜3月、あるいは8〜9月が有利」といったようなマクロトレンドに関する情報はあくまで参考程度にとどめておき、基本的には自分の状況を優先して転職活動を進めることをおすすめしたい。

自分の年齢や現職の勤務状況のほうが重要

景気動向や企業の求人ニーズの変化よりも、自分の年齢や現職の勤務状況のほうがずっとダイレクトに転職活動の有利・不利に効いてくると思ったほうがいい。たとえば、年齢が20代前半〜20代半ばぐらいであれば、この年代はもっとも求人が多い年代なのでヘタに景気動向や求人ニーズを見極めようと待っているよりも、さっさと動いたほうが有利である。基本的に転職は、思い立ったが吉日だ。「今はまだ時期が悪い」などを理由にズルズルと引き延ばしていると、結局転職できないまま今の会社で不満を抱えてずっと働き続けることになる。

転職活動のタイミングという意味では、求人市場の動向以上よりも、いま働いている会社の業務状況のほうが実際にはずっと大事になる。うっかり現職の繁忙期と転職活動の時期を被らせてしまうと、面接などのスケジュールをこなすことができずにそもそも転職活動が失敗に終わることがあるからだ。有利な時期を見極めようとしすぎて、自分がそもそも活動に集中できない時期に転職活動をはじめてしまわないように注意してほしい。

有給休暇が再付与されるタイミングを計算して転職活動をしていた友人の話

これは「こういう考え方もある」というひとつの参考情報なのだが、私の友人に、現職の有給休暇が再付与されるタイミングを計算してから転職活動をする時期を決定した人がいる。

その友人は、転職の前にどうしても長めの海外旅行に行きたいと考えていた。次の会社の入社時期をうまく調整すればもちろんそれは可能になるが、どうせなら前職の有給消化とうまく合わせて、無職期間ゼロで事を運びたい(転職時にどの会社にも所属していない空白期間が生じると、一時的にでも国民健康保険に加入しなければならないなど、手続きがやや煩瑣になる。たとえ有給消化であっても、形式上在職していればその間の空白期間は生じない。何より、形式上は在職しているので、次の職場にも言い訳がたちやすい)。そこで彼は、4月に有給が再付与されることを見越して、この時期にちょうど会社を辞めることができるように逆算して転職活動のスケジュールを組むことにした。

もともと前年度の有給もろくに使っていなかったということもあって、彼は最終的には30日程度の有給を消化しきってから空白期間なしで次の職場へと移ることになった。有給消化期間は当初計画していたとおり海外を放浪し、完全にリフレッシュした状態で次の職場で業務を開始することができたという(休みすぎたせいで、体が仕事モードに切り替わるまで結構手間取ったと言っていたが)。

彼の転職活動のスケジュールの決め方は、求人動向など相手のニーズの話などには目もくれず、完全に「自分側の事情」だけを優先して決めたものである。そもそも転職は、自分で自分の人生を動かしていくということなのだから、こういった自分側の事情を最優先して物事を進めていく姿勢は間違っていない。求人動向などの自分では如何ともしがたい事情に一喜一憂するのではなく、彼のように自分の事情を優先していくことも、自分の人生を自分で決めるという意味では大切なことだ。

おすすめの転職エージェント

インテリジェンスDODA

求人数は100,000件、そのうち80%は非公開求人。総合型の転職エージェント。規模はリクルートエージェントに次いで2位。キャリアコンサルタントによるサポートは模擬面接を実施してくれるなど他社と比較しても厚い。とりあえずスタンダードに転職を検討するのであれば、まず登録しておきたいうちの一社。

 

私の友人の中にもDODA経由で内定を取った人がいる。率直に印象を聞いてみたところ、「色々とこちらの個人的な相談にも乗ってくれてよかった」ということで満足していた。その後彼は内定を辞退して転職活動を終えるというエージェントとしては不実の結果となったのだが、その時の対応も丁寧でよかったとのことだった。

パソナキャリア

転職エージェントへの参入が後発なため、規模は大手エージェントに比べると小さいものの、キャリアアドバイザーの教育レベルが高いという点でおすすめできるエージェント。

転職エージェントを使っていて嫌な気分になるのは、内定後に強引にクロージングを迫られたり、自らのノルマ達成のために「さっさと転職させてやろう」という魂胆が見えた時だろう。全員がそうだというわけではないが、たとえばリクルートエージェントなどは社風的にもそのような「イケイケ」なエージェントが少なからず在籍する。それに対して、パソナキャリアのエージェントは落ち着いたアドバイザーが多い印象がある。落ち着いて転職活動を進めたいという人にはおすすめできる。

レバテックキャリア

IT・Webエンジニア案件に特化した専門型転職エージェント。求人はすべてIT・Web系。それゆえ、担当のキャリアコンサルタントのIT専門知識は総じて高い。総合型の転職エージェントの場合、一応専門ということになっている人が担当してくれるものの、実際には担当者の知識が噛み合わずストレスを感じることがある。レバテックキャリアの場合は基本的にそのような心配はない。業界用語や専門用語もそのまま通じる。

紹介数については大手ほどではないものの、その人の人となりに応じて厳選して求人を紹介するという方針をとっているので、総合型では紹介されない案件を紹介してもらえることも少なくない。志望がIT・Web系と決まっているのであれば、ぜひ活用を検討したいエージェントのうちのひとつだ。

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