転職の掟

転職で後悔しないために知っておきたいこと

転職の相談は誰にするのが一番よいか

      2016/02/15

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転職をするというのは結構大きな決断なので、自分だけで決めて大丈夫か、誰かに相談しなくて大丈夫かと考える人も少なくないと思う。この点、「誰を相談相手にするか」というのはなかなか難しい問題だ。というのも、相談相手を間違えるとそのまま会社に転職活動中であることがバレてトラブルに巻き込まれたり、あるいは間違ったアドバイスをもらってそのまま道を踏み誤る人が少なくないからだ。

転職は「人生を決めてしまう」とまでは言わないまでも、「人生に与える影響は結構大きい」出来事なので、できれば万全を期したいと考える気持ちもよくわかる。仮に相談するとしたら、誰を相手に相談するのが適切なのだろうか?

基本は自分ひとりで決断するもの。ただし家族は別

そもそもの話として、誰に相談したところで転職するのは結局自分自身だ。そういう意味では、誰に相談したところでしょせん相手にとっては他人事にすぎない。厳しい言い方になってしまうが、人生の一大事だからこそ、決断は基本的に自分でしなければならない。これがまず原則だ。転職という決断は別に誰にも相談せずに決めていいし、むしろそのほうが普通であるということを知っておこう。

ただし、いくら誰にも相談する必要がないとは言っても、家族だけは例外だ。特に既に結婚していて配偶者がいる人は、必ず転職活動を始める前に相談をして、あらかじめ同意をとっておくようにする必要がある。なぜか、この「家族への相談」を最後にまわして、内定が出てからはじめて転職のことを家族に切り出す人がいるがそれはダメだ。

この家族の同意を取っていないばっかりに、内定をとった後にトラブルになるケースが少なくない。「家族の同意が得られなかったので」という理由で内定を辞退する人は実際に結構いるのだ。冗談みたいな話だが、転職者の妻が「うちの旦那をそそのかした」と言いがかりをつけて転職エージェントまで乗り込んできた、なんていう事件も過去にあったらしい(このような嫁が原因で起こる内定辞退は「嫁ブロック」と言われれている。できるキャリアコンサルタントは嫁ブロックを防止するため、まずは活動前に必ず家族に同意を取ったかを確認するとか)。

「年収が上がるんだから言わなくても大丈夫だろう」といったような勝手な読みも禁物だ。たとえ年収が上がったとしても、勤め先が知名度のある会社からあまり知名度がない会社になったりすると、それで「ノー」と言われる可能性はある。仮に実質的な問題がまったくなかったとしても、何も言わずに勝手に決めるというのは家族に対する態度としては不実だ。どうせ内定が決まったら話さざるをえないのだから、家族への相談は転職活動をはじめる前に、真っ先に済ませるようにしたい。

相談するなら今の会社と関係がない人に。同僚は絶対ダメ

ここまで、家族を除けば誰にも相談しないのが基本と書いたが、それでもやはり誰かには相談したいという人もいるだろう。決断するのは自分であるにせよ、参考意見ぐらいは聞いておきたいという気持ちはわからないでもない。

それでも、絶対に相談してはいけない人がいる。それは今の会社の同僚だ。どんなに相手が自分の仲の良い人で、絶対に秘密を守ってくれそうだと思っても、同僚には絶対に相談してはいけない。転職活動をしていることを会社の同僚に漏らしてはいけない、というのは転職活動をすすめる上での鉄の掟なので必ず守ってほしい。

仮に、どうしても誰かに相談したいのであれば今の会社とは何ら関係がない人に相談するよう心がけるといいだろう。前職の同僚や先輩、あるいは今まったく違う業界にいる大学時代の同期などは一応相談の対象として候補に上げることができる。どうせ相談するなら自分より人生経験が豊富な先輩に相談したいところだが、あまり年齢が上すぎると価値観が完全に昭和で咬み合わず参考になる意見が聞けないので、できれば同世代だとさらによいだろう。

ただし、いくら今の会社と直接の関係がない人だからと言って、人はどこでつながっているかわからない。特に、人の動きが多い業界だとたとえ相談相手が社外の人だったとしても思わぬルートで今の会社の人に知れ渡る可能性があるので、できるだけ慎重に相談する相手は見極めてほしい。誰かに相談するということは、それなりにリスクがある行為だということをお忘れなく。

転職エージェントの担当者は相談相手として適切か?

もしかしたら、転職の相談相手と聞いて、真っ先に転職エージェントの担当者(キャリアコンサルタント)を思い浮かべた人がいるかもしれない。たしかに彼らは「なんでも相談してください」と言ってくるし、広告などには「色々と相談に乗ってもらって助かった」ということが書いてあるので、彼らを相談相手に選ぶという考えは一見、自然に見える。

しかし、はっきり言うが彼らは相談相手としては不適格である。もちろん、面接をどうやって攻略するか、職務経歴書はどう書けばいいか、あの会社の内定を取るにはどうすればいいか、といったような転職活動を進めていく上で発生する「内定をとるための相談」をする相手としては彼ら以上にいい相手はなかなかいない。そういったことでは思いっきり相談に乗ってもらったらいいが、たとえば「そもそも転職をするべきか/今の会社にとどまるべきではないか」「自分の人生設計を考えた場合に、今回の転職をどう位置づけるべきか」といったような人生相談レベルの相談は彼らにしてもまともな回答は得られない。もちろん回答はしてもらえるだろうが、その内容を鵜呑みにするのは危険である。

そもそも転職エージェントは、「転職してもらってナンボ」という商売だ(参考:転職エージェントのビジネスモデル)。実際に転職できるだけの市場価値がある相手が転職するかどうか迷っていると言ってきたら、「転職しましょう」という回答以外はありえない。彼らは基本的に味方と考えてよいし、転職活動をするのであれば転職エージェント自体は活用すべきだが、完全に転職者自身と同じ原理で動いているわけではないということは忘れないでいたい。

おすすめの転職エージェント

インテリジェンスDODA

求人数は100,000件、そのうち80%は非公開求人。総合型の転職エージェント。規模はリクルートエージェントに次いで2位。キャリアコンサルタントによるサポートは模擬面接を実施してくれるなど他社と比較しても厚い。とりあえずスタンダードに転職を検討するのであれば、まず登録しておきたいうちの一社。

 

私の友人の中にもDODA経由で内定を取った人がいる。率直に印象を聞いてみたところ、「色々とこちらの個人的な相談にも乗ってくれてよかった」ということで満足していた。その後彼は内定を辞退して転職活動を終えるというエージェントとしては不実の結果となったのだが、その時の対応も丁寧でよかったとのことだった。

パソナキャリア

転職エージェントへの参入が後発なため、規模は大手エージェントに比べると小さいものの、キャリアアドバイザーの教育レベルが高いという点でおすすめできるエージェント。

転職エージェントを使っていて嫌な気分になるのは、内定後に強引にクロージングを迫られたり、自らのノルマ達成のために「さっさと転職させてやろう」という魂胆が見えた時だろう。全員がそうだというわけではないが、たとえばリクルートエージェントなどは社風的にもそのような「イケイケ」なエージェントが少なからず在籍する。それに対して、パソナキャリアのエージェントは落ち着いたアドバイザーが多い印象がある。落ち着いて転職活動を進めたいという人にはおすすめできる。

レバテックキャリア

IT・Webエンジニア案件に特化した専門型転職エージェント。求人はすべてIT・Web系。それゆえ、担当のキャリアコンサルタントのIT専門知識は総じて高い。総合型の転職エージェントの場合、一応専門ということになっている人が担当してくれるものの、実際には担当者の知識が噛み合わずストレスを感じることがある。レバテックキャリアの場合は基本的にそのような心配はない。業界用語や専門用語もそのまま通じる。

紹介数については大手ほどではないものの、その人の人となりに応じて厳選して求人を紹介するという方針をとっているので、総合型では紹介されない案件を紹介してもらえることも少なくない。志望がIT・Web系と決まっているのであれば、ぜひ活用を検討したいエージェントのうちのひとつだ。

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